経済発展の原因を根本的に考えていく

そもそもなぜ行き詰ったのか?
従来のような民間設備重視優先の資源配分経済では、①十分の資力と設備とをもちながらも、経済発展は行き詰まり、景気は不況化し失業者を生じ、国民生活は圧迫せられるにいたるという″逆現象″に襲われるは必至という事態が明らかになった。また、②産業公害および一般公害、人口および産業の過密と過疎の両極化等の弊害が、累積的に激化することが明らかとなり、これらの防止改善のために、せっかく蓄積した豊富な資力を投ずべき必要がだれにも明らかとなった。

さらに③環境の整備した一人一室的規模の住宅を確保することは、単に国民生活の質的向上のために必要であるばかりでなく、今後のわが経済の発達(それは知的集約産業中心であることを必要とすることは後段でふれるところである)のためにも必要であり、そうした立場での資源の再配分を行ない、せっかく充実した蓄積を効果的に活用すべきである。また、その他老人、身体障害者、各種の生活困窮者等々に対する福祉施設の向上についても、わが経済力の豊富化に適応させる必要がある。これらの矛盾なり、弊害の顕現は、いうまでもなく、わが経済従来の行き方なり構造なりに対し、その一大修正を強く要求するものである。